スマホの紛失や故障に備えて、日常的にバックアップを行っている方も多いのではないでしょうか。iPhoneはiCloudにデフォルトでバックアップされますが、状態によってはバックアップされないこともあります。
本記事では、iPhoneのバックアップができない原因と対処方法をご紹介します。
iPhoneのバックアップができない原因とは
iPhoneのバックアップができない時はいくつかの原因が考えられます。ここでは、主な原因をご紹介します。
1. iCloudの空き容量が少ない
iCloudにバックアップを取ろうとしている場合、空き容量が少ないとバックアップできない場合があります。
たとえば、30GBのデータをバックアップしたくても、iCloudの容量が残り10GBしかない場合はバックアップできません。
ますはiCloudストレージの「空き容量」と、「次回作成時のサイズ」を調べましょう。
1.「設定」→「ユーザー名」の順番にタップしましょう。
2.「iCloud」をタップすると、ストレージの消費容量が表示されます。
3.「ストレージ管理」をタップします。
4.「バックアップ」をタップし、利用中のデバイスをタップしましょう。
「前回のバックアップ」と「バックアップのサイズ」の下側に「次回作成時のサイズ」が表示されるので確認します。
2.iOSのバーションが最新ではない
iOSのバーションが古い場合、バックアップがうまくいかない可能性があります。
iOSのバーションは以下の方法で確認できます。
1.「設定」→「一般」をタップします。
2.「ソフトウェアアップデート」をタップします。
「今すぐインストールする」や「ダウンロードしてインストール」の表示が出なければ、そのiPhoneのiOSのバージョンは最新ということです。
3.パソコン側に問題がある
パソコンにバックアップを取ろうと思っているのに、バックアップできない場合はパソコン側に問題がある可能性もあります。
まずは、パソコンの容量を確認してみましょう。
容量に問題がない場合、次はiTunesのバージョンを確認します。iTunesのバージョンが古い場合、うまくバックアップができない可能性があります。
iTunesのバージョンの確認方法は以下のように行います。
・Windowsの場合
1.iTunesを開き、画面上部の「iTunes」をクリックします。
2.「バージョン情報」を確認し、最新のバージョンであるか確認します。
・Macの場合
1.iTunesを開き、画面上部の「iTunes」をクリックします。
2.「iTunesについて」を確認しましょう。
iPhoneのバックアップができない時の対処方法
バックアップができない原因が分かったら、まず以下の方法を試してみましょう。
iPhoneを再起動する
iPhone本体が原因でバックアップできない場合は、まずiPhoneの再起動を試してみましょう。再起動によって不具合が改善する場合もあります。
iCloudの容量が少ない時の対処方法
・iCloudの不要なデータを削除する
「これはバックアップしなくても良い」というデータがあれば削除しましょう。
1.「設定」→「ユーザー名」の順番にタップします。
2.「iCloud」をタップして、「ストレージを管理」をタップします。
3.不要だと思うアプリのデータを削除しましょう。
・バックアップするアプリを絞る
バックアップするアプリを絞って、iCloudの容量に収まるようにする方法です。
1.「設定」→「ユーザー名」の順番にタップします。
2.「iCloud」をタップして、「ストレージを管理」をタップします。
3.「バックアップ」をタップし、バックアップをしているデバイスをタップしましょう。
4.バックアップしているデータが表示されるので、今後バックアップをしなくても良いアプリをオフに変更します。
・iCloudのストレージプランをアップグレードする
iPhoneは、誰でも無料で5GBのiCloudストレージがついており、バックアップ用として利用可能です。もし「5GBでは足りないな」と思ったら、ストレージ容量を購入することでアップグレードできます。
50GB、200GB、2TBのプランの中から選べます。有料プランを選んだ場合、解約しない限り毎月請求されるので注意しましょう。
1.「設定」→「ユーザー名」の順番にタップします。
2.「iCloud」→「ストレージ管理」をタップします。
3.「ストレージプランを変更」をタップすると、アップグレードプランが表示されます。
4.「アップグレードのオプション」を選択すればアップグレード完了です。
iTunesでバックアップできない時の対処方法
パソコンのiTunesでバックアップできない場合、以下の方法を試してみましょう。
・iTunes内のバックアップデータを移動させる
iTunesにiPhoneの前のバックアップデータなどが残っていないか確認し、いったんデータを移動させてみましょう。そうすることで、容量に空きが出て最新のデータをバックアップできるようになる可能性があります。
・セキュリティソフトをいったんオフにする
セキュリティソフトが影響してバックアップが取れなくなっている可能性があります。
その場合、バックアップする時だけセキュリティソフトを停止させてみましょう。
まとめ
データの消失を防ぐため、バックアップはこまめに取ることが推奨されています。もしもの時にバックアップデータがないとiPhoneを復元できず、困った事態になりかねません。
バックアップできない場合、まず原因をつきとめてから対処方法を行いましょう。
万が一、原因が分からない場合は修理店に持ち込んで相談してみるのもおすすめです。